炊飯器インバータ基盤修理 その2 IGBT交換/ファン交換
松下電器産業改めパナソニックのIHジャー炊飯器SR-IHVA10の四度目のネタです。インバータ基盤で死んでいた部品を交換し、その後は順調だったのに、また、同様の症状が発生してしまいました。
基盤を調べると、ヒューズが飛び、2個あるIGBTのうち1個が死亡していました。このとき、放熱板がやけに熱かったので、念のため冷却ファンの動作を調べたところ・・・動きません!
今回は、おそらくファンが動かなくなったために放熱が不十分となり、IGBTが昇天したのではないかと考えられました。ファンの寿命は通常、50,000時間程度と言われます。十年経過しているので、1年あたり5,000時間。1日あたりにすると、5,000/365=13時間くらい。毎日そんなに使っているかな?もっとも、結構ハードな環境での使用なので、寿命が短くなったのかもしれません。
IGBTとファンを交換し、通常の動作に戻りました。なお、前回、代用品として使っていたブリッジダイオードは無事だったのですが、ついでに純正品に交換しておきました。
使った物
使った工具
カバー外し、基盤外しの工程はこちらとこちらの要領で行いました。 冷却ファンに定格の電圧(20V)を加えても、動く気配はありません。前回、同じチェックをしたときはちゃんと回りましたので、その後まもなくおかしくなってしまったんでしょう。 テスタはファンに加えた電圧を表示しています。 |
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こちら交換用の10cmファン。リード線先端には元のものと同じ2.5mmピッチコネクタを取り付けてあります。コネクタには向きがあるので、リード線の極性に注意して取り付ける必要があります。 ファンの取り付けは、インバータ基盤取り付け後となります。取り付け方は前回のとおりです。 |
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こちらは交換したブリッジダイオード(左端)とIGBT2個(中央2個)。壊れていたIGBTは1個だけでしたが、両方換えておきました。 なお、IGBTは前回と同様、B-E間ショート状態で死亡していました。そのため、一次側からも導通がありました。 このIGBT以外に、インバータ基盤上の15Aヒューズも交換しています。交換要領は前回と同じです。 |
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