オープンリールデッキ X-2000R バイアス回路部品交換

録音・消去ができない!再生専用機では悲しすぎる ・・・

バイアス回路のインダクタおよび電解コンデンサの交換によって直りました。以前、ネットのフリマを経由してオープンリールテープを譲渡した方に、自分のX-2000Rがそういう状態だとお話ししたところ、それであればこことここをチェックすればいいよとのアドバイスをいただき、そのとおりやったところ、そのとおり直りました。放送局の技術の仕事をされていた方と記憶しております。8年経った今でも感謝しております。

以下、アドバイスいただいた内容です。

再生はできるが、録音・消去ができない状況のは、バイアス発振回路を構成する部品のうち、次のいずれか一つあるいは複数が異常を来していると考えられる。
U307 ・・・ BIAS OSC (150kHz) モジュール部品のため汎用品では代替えできない
Q316 ・・・ バイアス電源スイッチングトランジスタ 2SD1140
R500 ・・・ バイアス電源供給抵抗 100Ω〔過大電流防止〕
L303 ・・・ バイアス電源供給インダクタ 220μH
C363 ・・・ 平滑用電解コンデンサ 10μF 35V

通電状態で各部品のチェックを行い、以下のような状態であればその部品の故障とみて間違いない。
L303 ・・・ 両端に20V以上電圧が現れているとすると断線の可能性あり
C363 ・・・ L307がこのような状態であれば、C363も短絡の可能性あり
U307 ・・・ 録音状態で3番ピン電圧が約18V出ていないときモジュール故障の可能性あり
Q316 ・・・ エミッタ(R500につながっている)に約18Vかかっていないとき故障の可能性あり
R500 ・・・ Q316エミッタ電圧が正常であるのにU307の3番ピンに電圧が来ていないとすると断線の可能性あり

以上です。

私の場合はL303とC363の状態がこれらに該当したため、両部品を交換したところ、復活したという訳です。

あいにく修理中の写真は撮っておりません。

使った物

使った工具

注意点

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