カセットデッキ KX-1100G 制御モーターオーバーホール
約6年前、電源を入れて操作ボタンを押してもうんともすんとも言わない状態になってしまいました。リールもキャプスタンも回ってません。外部入力のモニタはできているので制御系ロジック回路が死んでしまったのではないかと思い、修理に出すことにしました。
ところがその時点で既に発売から10年が経過していたせいもあるのか「部品在庫なし、修理不能」として戻ってきてしまいました。以来、5年間放置されていたのですが、ネット上に修理情報があるのを見つけ、その方法でやってみたところ、これらを解決することができました。
参考にさせていただいたサイトは以下です。
昭和カセットデッキ研究所
記載されている症状が全く同じでした。
そこで、紹介されているとおり、メカ制御用モータのみ単独で暫く動かしたところ、元通り動くようになりました。ただし、その後、また動かなくなってしまったため、今度はモータをバラして内部を清掃するという暴挙に出て、何とか成功しました。その後はモータは動くようになりました。
それで、メカは動くようになったのですが、上記サイトで紹介されていない別の症状が発生して四苦八苦することになりました。
ちなみに、ひょっとしたら部品取りに使えるかもしれないと思い、ジャンクのKX-880を買ってきたところ、こちらは2ヘッドシングルキャプスタンであるにもかかわらず、制御モーターは同じものが使われておりました。
なお、併せてメカ各部の清掃とグリスアップもやっております。
追記
それから更に3ヶ月経過し、全く同じ症状が再発。今度は上記KX-880の制御モータを移植しました。やむなく…。動作は完全に復活しましたが、今度同じ症状が出たらどうしましょう?同一仕様のモータを探すしかないでしょうね。
使った物
使った工具
取り外したモータです。 ハウジングを留めている爪を気をつけながらドライバーで起こすと外すことができます。 |
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中に入っている回転子です。 コミテータ(整流子)の部分を清掃し、接触を良くしてから元に戻しました。この時気をつけないとブラシをねじ曲げてしまいます。 |
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