石膏ボードに取り付けたタオル掛け

タオル掛けが石膏ボードにめり込んでしまった!

石膏ボードは壁材として一般に使われていますが、ここに何かを取り付けるにはコツが必要です。材質が石膏ですから、画鋲でポスターを留めるくらいはできますが、釘が効くような材質ではありません。
木ねじもねじ込んだだけならば抜けませんが、ちょっと力がかかると比較的簡単に抜けてしまいます。
逆に、押し込むような力がかかった場合も、簡単にめり込んだり、打ち抜いたりしてしまいます。
我が家のタオル掛けは石膏ボードにシンプルに木ねじで取り付けられていました。タオルを掛けるだけならそれで十分だったのですが、子供が小さい時分に条件反射的にぶら下がってしまい、取り付け部が石膏ボードを完全に打ち抜いてしまいました。

そのままでは具合が悪いので、タオル掛けを板に取り付け、これを壁に固定してみました。開いた穴も隠れるし、あたかも最初からそういう取り付け方だったようにも見えます。

使った物

使った工具

初期状態。
右側の取り付け部が石膏ボードにめり込んでできた穴が見えるでしょうか。
穴の部分を拡大した写真です。
完全に打ち抜いてしまっているので、そのままでは取り付けようがありません。
取り付け位置を変えればタオル掛けは取り付けられますが、穴は残ります。
タオル掛けの取り付けねじの頭にはキャップがついています。
これをまず外します。
キャップの根本に先の薄いマイナスドライバーなどを差し込めば外すことができます。
補修箇所の断面はおおよそ左の図のようになります。石膏ボードを板とコマではさんでいる状態がわかるでしょうか。
タオル掛けを固定するための板です。
タオル掛け固定部芯間距離が420mmに対して、板は600mm×90mm×10mmの寸法としました。
板の表側にくる方の角は面取りしてあります。
白木のままでもどうかと思われたので、技術家庭科で習ったことを思い出して、砥の粉で目止めをしてからニスを塗って仕上げてあります。
また、タオル掛け固定金具のねじ止め位置はあらかじめ、穴を開けておきます。
さて、ここで石膏ボードの裏から当てて、タオル掛けのねじを受けるためのコマを準備します。
石膏ボードに開いた穴から入る大きさとしないといけないのはもちろんですが、厚さはあまり薄すぎるとねじが効かなくなるので5mmくらいは必要です。
これを石膏ボードの裏側から固定するにはちょっと工夫が必要です。
そのまま裏に入れても、支える物がありませんから落ちてしまいます。
私はこの写真と次の写真のように両端にセロハンテープの帯を付けました。
こんな感じです。
セロハンテープの帯が石膏ボードの表側に出るように、コマを石膏ボードの裏側に入れますが、念のため、石膏ボードに接する側に木工ボンドを塗っておきます。
表に出したセロテープの帯は写真のように仮止めしておきます。
この状態で、タオル掛けを取り付けずに板を介してねじを締めます。コマを石膏ボードに接着させるのがねらいです。
接着剤が硬化した頃を見計らって、ねじを外して板を一旦外します。
もうセロハンテープの帯は用がありませんので切っておきます。
次にタオル掛けとも合わせて板を取り付けます。
こうして左の写真のような状態になります。
こうして見ると、あたかも最初からこのようなものだったように思えてきます。

注意点

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