ふすま紙の貼り替え

15年も経つとふすま紙も汚れるもんだなあ。来客もあるし、みっともない。 いっちょ貼り替えてみよう!

私の家は築15年ほどになるんですが、畳敷きの部屋にはふすまがあり、ふすまには当然、ふすま紙が貼ってあります。ところが、これがいつの間にか茶色いしみや汚れが目立つようになってきていました。来客もあるのでみっともないと思い、貼り替えてみることにしました。

Web上で探してみると、かなりの情報量です。目を通してみると、本当に綺麗に貼り直したいなら、専門の業者に頼んだ方が良さそうなのですが、それなりにできればいいと妥協し、自分でやってみることにしました。
方法はいくつかあるようでした。アイロン貼り、粘着剤貼り、それにのり貼りが代表的な方法のようです。のり貼りを勧めるサイトもあるのですが、ホームセンターで目についた、アイロン貼りをやってみることにしました。

なお、貼り方については本当にたくさんWeb上に情報がありますので、ここは、体験談と思ってください。

使った物

使った工具

これが貼り替え前の状態。
押し入れのふすまなので、貼り替えは片面のみです。裏にはもともとふすま紙は貼られていません。
それにしても、黄ばんじゃってますねえ。これではみっともないです。
裏側です。
よく見てみると、枠は釘などで固定されておらず、横桟の端が「ほぞ」で枠とつながっていました。
使った木槌と当て木です。
買ってきたふすま紙の説明書には枠を外さないで既存のふすま紙の上に貼る方法が記載されていましたが、枠が簡単に外せそうだったので、古いふすま紙を、ウケ紙ごとはぎ取って、ふすまの板の上に貼ってしまうことにしました。糊で貼る場合にはウケ紙が重要になりますので、アイロン貼りならではのやり方です。

写真は枠を外すために、当て木を介して内側から木槌で叩いているところです。
左右の枠を同じように外していきます。
外した枠がどの位置でどのように使われていたかわかるように、部材に書き込んでおきます。
引き手は、はめ込んだだけの構造です。
引き手を外すと、古いふすま紙まで剥がれてしまいました。

実はこの時まで古いふすま紙の上に貼ろうかとも思っていたのですが、この状態を見て、「えーい、剥がしてしまえ!!」と癇癪(かんしゃく)を起こしてしまいました。
子供と一緒にビリビリ・・・。
ビリビリ・・・。
古いふすま紙をはぎ取った状態です。
ここに直接、アイロン貼りのふすま紙を貼ります。

でも、たるみのないようにふすま紙を貼るには?
そのために、まず、ふすま紙を裏返して、床に置き、四隅を引っ張ってテープで固定しました。
その上にふすま板を裏返して置きました。
はみ出した部分は、ふすまの裏側に折り返す分を残して切り取ります。
上の写真は実際には余分な部分を切り取った後の状態です。
そうしたら、ふすま板をひっくり返して表側を上にします。
それではいよいよスチームアイロンの出番です。

アイロンをかける順番は、左図のように、ふすま紙の中央から始めていきます。
@、A、Bの順番です。

左図は、ふすま紙の説明書から転載です。
ちゃんとスチームが出ていることを確認して、まずは短辺中央のアイロンがけからスタートです。

90cm動かすのに10秒くらいかけるのが目安とあります。心の中で「いち、にい、さん・・・」と数えながらアイロンをかけていきました。
1回目の行程、到着です。
次は長辺中央のアイロンがけです。
でも、あれ?スタート位置が上の図と違ってます。上の図では中央からスタートとなっています。これはどうしたことでしょう?

・・・ 単に間違えただけです。
中央付近まで来ました。長辺は180cmですので、10秒で90cmを目安とすると、ここで10秒かかったことになります。対岸まではあと10秒 ・・・。
第2回目の行程、到着です。

これで短辺、長辺とも中央部が貼り付けられたことになります。
次は、左図のA、B、C、Dの部分を押さえていきます。

(イ)、(ロ)、(ハ)の順で押さえていきます。ポイントは説明書にも書いてありますが、前に押さえたところと半分くらいラップさせながら押さえていくことです。こうすることで、空気がふすま紙と板の間に閉じ込められるのを防ぎます。
・・・と、書いていますが、実は一部ラップさせなかった箇所ができてしまい、そこだけふくれてしまいました。後でその上からアイロンで押さえたのですが、ふくれを取ることはできませんでしたorz

この図も説明書からの転載です。
そういう訳で、残りの部分を貼り付け中です。

まだアイロンを走らせてない部分は浮いているのがわかります。
裏側には1cmくらい折り返し、ここもアイロンで押さえておきます。
表側で気になる場所は再度押さえておきます。
引き手はふすま紙でふさがっています。内側に折り込めるように、カッターで切り込みを入れます。
どんな形に切ったかは次の写真を見てください。
こんな風に四角く切り抜きました。

青線で示したように、開けた穴の四隅から元の穴の四隅に向かった場所にも切り込みを入れてあります。
開けた穴に、表から引き手を押し込みます。

なお、この引き手には上下がありました。この写真では右側が下です。
これを裏から見るとこうなっています。
ここまでで、ふすま紙の貼り付けと引き手の取り付けが終わりました。
次は、枠の取り付けです。

まず、左右の枠のどちらかを取り付けます。上下を間違えないように気を付けて、桟のほぞにぴったりはまるようにします。
次に上下の枠をはめ込みます。
三方の枠がはまった状態です。
次に残った側方の枠の残りを組み付けます。
当て木を介して枠をたたき、ほぞにはめ込みます。
以上でできあがりです。

前述のように1箇所だけ浮きが残ってしまいましたが、幸い目立たないのでそのままにしました。

ふすまはもう1枚ありましたので、同様に貼り替え作業を行い、そちらは1枚目の教訓を生かして、アイロンのかけ残しがないようにし、1枚目よりもきれいにできました。

実は、その後ふすま紙が剥がれてはこないかと心配していたのですが、貼り替えから8か月経過した現在も浮いてきたような箇所はありません。

注意点

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