傘の骨

風で傘の骨が折れてしまった。捨てるしかないかな。

雨と風が強かったある日のこと。
その日は子供の参観会で、終わってから一緒に帰ろうと、買って間もない500円の傘を差して一歩外に出た瞬間。
ゴーーーーボキボキボキ
強風に煽られて傘の骨3本が簡単に曲がってしまいました。
500円の傘なので惜しくはないとはいうものの、如何せん数日で捨てるに忍びず、何とか使えるようにしようと考えました。結局、人間の骨折の治療と同じく「添え木を当てる」ことで復活させることができました。

なお、傘の修理に関してはこちらのページにも詳しく説明があります。ここでは専用の添え木が使われていますので、入手可能な方はそちらを使われた方がスマート&スピーディでしょう。

使った物

使った道具

これが、直す前の状態です。見事にへし折れています。折れただけではなく、若干ねじ曲がっています。
折れた箇所に添え木をしてやればいいだろうと考えたわけです。
傘の骨断面はU字型をしています。
実は、最初、適当な丸棒をU字の中に入れれば補強できると思い、やってみたのですが、折れてしまい、うまくいきませんでした。

そこで、本当に捨てるしかない傘が何本かあったので、その骨で添え木してやることにしました。
傘の骨は、針金とハトメで組み立てられています。
カバーを外した後、組み立てている針金を外して骨だけを取り出します。
ヒンジ箇所はこのようにハトメで組み立てられています。
ハトメはくいきりを使って外しました。
そうして1本の骨を取り出します。
そのままではやや長すぎたので、ペンチのニッパ部分を使って適当な長さに切ります。
切断箇所断面は変形しているので、ペンチで修復してやります。そのままでは添え木として使ったときにカバーを損傷する恐れがあります。
さて、ここで針金ハンガーの登場です。
傘を完全に広げた状態ではカバーにテンションがかかっていて作業がしづらいため、完全に広がる手前で留めておくのに使いました。
後は添え木を当てて針金で固定するだけなのですが、添え木を当てる前に、ペンチを使って本体の骨をできるだけ元の形状に修復させます。
実はそれだけでも骨は自立できるようになります。しかし、完全に断面復元するのは難しく、くせもついているのでやはり添え木は必要でしょう。

私は手持ちの被覆付き針金を使って添え木を固定しました。そのため、色がカバーと合ってません(^_^;)

針金は2、3回きつく巻き付けてからねじって留めます。針金はニッパで切りますが、先端を長く残すとカバーを損傷したりするので短めに切ります。
このように4箇所で留めました。
他の骨折箇所も同様に修復します。
以上で終了です。
何回か使っていますが、通常の使用には耐えます。
まだ、風の強い日には使っていませんので、どの程度まで耐えられるかはわかりません。

注意点


おまけ(2010/07/22追記)

ちょっと離れたところにあるホームセンターに行ったら、こんなもの売ってました。便利な時代になりました。

「なおす」ポータルにもどる。


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