CRTディスプレイの色がおかしい

CRTディスプレイの色がおかしい。それもずっとおかしいんじゃなくて、直ったり、チラチラしたり。

今ではもう少数派になってしまった、CRTディスプレイですが、うちではまだ現役です。とは言え、中古品で購入してから既に8年。何も起こらない方がおかしい。案の定、色がおかしくなってきました。それも、ずっとおかしいのではなく、直ることもあるものの、チラチラしている方が多い状態です。…これって接触不良じゃない?経過年数からすると、半田づけの劣化かも。さて、どうだったでしょうか。

使った物

使った工具

飯山電気の17インチディスプレイA702Hです。
発売は1999年です。ちなみに私はこれを中古品で2002年に入手しました。
メーカーサイトはこちら。また、製品の評価についてはこんなページがあります。

この状態でも色がおかしいんですが、写真ではわかりません。
ディスプレイ後部です。「感電の恐れがあるのでサービスマン以外は開けるな」と警告が書かれています。
この文言は決してはったりなどではありません。CRTディスプレイには数万Vの高電圧がかかっている箇所があり、不用意に触ると感電事故を起こします。私も素人ですが、一応、CRTのどこがやばいかは把握して作業に臨んでます。
背面のカバーを外すと、こんな状態になります。全体がシールドで囲われています。中をいじるにはこれを外さないといけません。
シールドを外した状態です。
疑わしいのは基盤の半田劣化なんですが、この状態でわかる基盤は矢示の、CRTソケットと一体となった基盤です。ただし、基盤の下側(部品面でなく、パターン面)のほぼ全体がシールドされています。
これは上から見たところです。下の方に基盤があります。この下にも入力端子につながった基盤があります。
さて、実はこの後、不具合箇所を探して、試行錯誤を繰り返すんですが、苦労譚を記しても仕方ありませんね。
結論を言いますと、不具合があったのは、二つ上の写真で黄色の矢印で示した基盤でした。しかし、前述のように基盤下側はシールドで覆われてますので、これは外さないといけません。シールドを固定している半田を吸い取り、シールドを外します。
シールド板が外れました。
基盤下側が露出した状態です。
この基盤のほとんどの半田を盛り直したのですが、映像は直りませんでした。まさか、ここは違うだろうと手を付けなかった箇所があったのですが、実はそのまさかの箇所が問題でした。左の写真の黒四角で囲んだ箇所です。
これは上の写真で四角で囲った場所を拡大したところです。ICを取り付けてある箇所です。ICなんて基盤上で振動したりすることはないので、ここがおかしくなるとは考えていませんでした。
最後にここの半田を盛り直したところ、すっきり直ってしまったのでした。
組み上げる前に動作確認をしています。後はバラした時の逆順で組み立てます。

注意点

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