カセットテープ リール固定部分の交換
今から40年以上前に買ったカセットテープを久し振りに再生しようと思ったら、再生してくれない。
よくよく見たら、巻き取り側リールは回るけど、送り側が回ってない。
カセットがどうにかなってしまったようです。
バラしてみたら、巻き取り側テープをリールに固定するプラスチックの部品が破損してました。
というわけで、ニコイチ補修です。
使った物
使った工具
私が所有しているカセットテープの中でも最古のものかと。 これを買ったのはおそらく、1975年頃かと思います。 ナショナルロゴが懐かしいです。 |
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そこにあるはずのテープが見当たりません。 | |
多分、中で切れてるんだろうなあ…と思いつつ、カセットテープのハーフを固定している5箇所(○で囲った箇所)のネジをドライバーで外します。 | |
上側のハーフを外したところ。 黒い紙はリールとテープの回転をスムーズにするためのものなので、捨てないようにします。 |
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その黒い紙を外したところ。 右側のリールにテープが固定されてません。 |
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調べてみたら、テープが切れたんではなくて、テープをリールに固定するためのプラスチックの部品が破損してました。 やはり、プラスチックはこうやって壊れてくんだ、と再認識。 この部品を直すとかどっかで調達してくるよりも、手持ちのカセットテープの中で、廃棄予定のものからこの部品をもらってくることにしました。 |
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ドナーとなってもらったのは、こちらです。 TDKのAD…これも懐かしいですね。 新品のカセットテープ、今でも売ってますけど、この目的のためにわざわざ新品を買う必要もないでしょう。 ジャンクやさんとかに行くと数十円くらいで売ってます。 同じようにバラして、テープ固定用の部品を取り出します。 |
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この部品は、ドライバーとかで力ずくで外すんではなく、矢印の方向にずらしてやれば外れます。 | |
メーカーは違いますけど、パーツの寸法とかは共通です。 もともとは、アメリカのフィリップス社が決めた規格で、これがコンパクトカセットテープの世界標準になったんです。 テープをリールの切り欠き部分に入れて、そこを移植してきた部品で押さえます。このときは、横からスライドするんではなくて、図の矢印の方向に押さえてパチンと留めます。 後は元通りに収めてやればいいんですが、カセットハーフを閉じる時にテープをハーフの間に挟んだり、開口部の外を通したりしないように気をつけます。 |
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