AS樹脂箸ケース割れ補修

子供の箸ケースの蓋が真ん中からまっぷたつ!せっかくのスヌーピーなのに・・・

子供が使っているスヌーピーの箸ケース蓋が割れてしまいました。瞬間接着剤ではつきません。仮に何かの接着剤が使えるにしても、接着面積が小さすぎるので同じ箇所で折れてしまう可能性が高いでしょう。

そうなると、傘の骨修理と同様、「支え」になるものが必要です。

使った物

使った工具

割れてしまった箸ケースです。
今回、使った接着剤がこれ。アクリサンデー株式会社製のアクリル樹脂用接着剤です(ピンぼけご容赦ください)。
ご覧のようにガラス瓶に入った液体で、右側の小さいボトルに小分けして使います。実際には小さいボトルの先端に注射針がついていてこれで接着箇所に接着剤を塗布します。

プラスチックの接着では特に何と何をくっつけるかによって使う接着剤が違います。

今回、箸ケースの蓋の材質はAS(アクリロニトリル・スチレン共重合体)でした。アクリサンデーのアクリル樹脂用接着剤はアクリルの他、AS、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)、PET(ポリエステルテレフタレート)の接着に使えます。

プラモデルでもABSが使われており、ABS用の接着剤もあります。これも試してみましたが、接着力が今ひとつでした。

なお、ラップやポリ袋の素材として使われているポリエチレンなどのオレフィン系樹脂は接着剤はほぼ使えないと考えていいです。熱溶着やホットメルトなどを使います。
まず、破面同士を接着しておきます。このとき表側はマスキングした方がいいです。横着して養生しなかったら表に接着剤がまわって汚れてしまいました。
次に、補強板の加工です。補強板にはPET板を使います。アクリル板も売られていますが、厚くて加工しにくく、また蓋の裏面の曲面に沿って曲げるのも至難の業です。裏あて程度でよいので一番薄いものを選びました。

これを蓋裏側にぴったり入るようにカッターやハサミでトリミングします。
蓋の裏にアクリサンデー接着剤を塗っておいて、ここに補強板を貼り付けます。このときあまりたくさん接着剤を塗ってしまうとはみ出してきたり、気泡が入ってしまいますので、表面に薄く塗る程度でいいです。

写真ではわかりにくいのですが、接着剤がはみ出してしまい、仕上がりはあまりきれいではありません(^_^;

そうそう、補強板を貼る前に必ずPET板表面に貼られている保護シートを剥がしてください。

貼るときはできるだけ空気を押し出しながら、曲面に沿うように押しつけます。ここでは透明の板を使ったため、接着剤のムラや気泡がはっきりわかってしまいました。不透明の方がお薦めです。
箸ケースの下側に取り付けました。ここで蓋がまた割れてしまわなければとりあえず大丈夫です。
一応、直ったことになります。子供は喜んではくれましたが・・・。

注意点

「なおす」ポータルにもどる。


情報お寄せください


ご意見や情報がありましたらお知らせください。
ご記入いただいたお名前、メールアドレスは相互連絡のために使用するものであり、他用は致しません。


1 公開してもかまわない情報がありましたら教えてください。
2 ご意見やご指摘がありましたら教えてください。
3 お名前(ハンドル可)*必須
4 メールアドレス*必須

ありがとうございました。「送信」ボタンを押して送信してください。