発電機のキャブレター
ヤマハ発動機のEF800Bという携帯発電機を持っています。
以前、半年ぶりに動かそうとしたら、いくらスターターを引いても、全然始動してくれないという状態になってしまいました。
プラグの電極隙間を調整したり、こびりついたカーボンを落としたり、それでも効き目がないので、プラグごと交換してもだめ。これはプラグではないということで電気系統を調べたけれど異常なし。
いよいよ、キャブかー、ということで、ちょっと気合いを入れることにしました。
ところがそれからがまた長かった。
キャブクリーナーを吹いたら、始動はしたが、すぐに停止。どうも、キャブクリーナーの成分でちょっと動いただけらしい。
分解して灯油で洗浄してから組み立ててみたけれど効果なし。
いよいよ万策尽きて修理を依頼するしかないかと思いつつも四苦八苦するうちに、解決しました。
キャブレター内部は幾つかのコンパートメントに分かれており、その中には非常に細い穴で繋がっているところがあります。そこが詰まっていました。古いガソリンが固着してしまったんでしょう。この詰まりをなくしたら、気持ちよく動いてくれるようになりました。
本機に関しては、メーカーサイトに部品情報等があります。
部品情報検索(パーツリスト)>発電機>(注意事項同意)>EF800B(3ページ目でモデル名選択)>インテーク(部位名選択)で構造もおおよそわかります(ブラウザはIEでしか動いてくれませんでした)。
また、キャブレターのメンテナンスについては、次のようなサイトがありました。参考にさせていただきました!と言っても一番上以外は発電機の情報ではなくて、バイクの情報です(^_^;)
Net Camper キャンピングカー搭載の発電機メンテナンス情報があります。
Following バイクリストア記録です(トップ > Bike > ハイ!再生物語)。
ひでむらのホームページでやんす こちらもバイクですが写真がでかくて迫力あります(トップ > キャブレターの分解清掃)。
カサブランカ バイク屋さんのサイトです(トップ > 特集 > キャブレターの基礎知識-1、-2)。
使った物
使った工具
発電機EF800Bの全体です。 | |
エアクリーナにキャブが直づけされて更にキャブはエンジンに直結してます。 エアクリーナの右側にアイドリング調整用のスクリューがのぞいてます。 これからエアクリーナとキャブレターを外すので、先にキャブレターのドレンスクリュを緩めて中に入っている燃料を抜いてしまいましょう。 |
|
エアクリーナのカバーを外します。 赤丸で囲んだ2箇所のねじを外すととれます。 |
|
外しているところです。 | |
中にエアクリーナが収納されています。 | |
これも外します。 | |
エアクリーナの奥にプレート(エレメントフィッティング)がはめ込まれているので、これも外します。 | |
キャブレターはエアクリーナケースと一緒に固定されています。これを外すには赤丸で囲んだ2本のボルトと、写真には写っていないのですが青丸箇所にある1本のボルトを外します。青丸箇所のボルトはT型(Y型やエクステンションでもいいですが)スパナでないと回せません。 なお、実は今回問題となった「穴」だけを清掃するのであれば、これ以上外さなくても可能です。ついでにキャブ自体もきれいにするのであれば外してしまう必要があります。 |
|
赤丸箇所のボルトを外します。 | |
青丸箇所のボルトを外しているところです。 | |
カバーとエンジンの間に赤で囲んだチューブが接続されています。単純にカバーに差し込まれているだけですので、抜くことができます。 | |
キャブレターを外したところです。 | |
問題の「穴」は赤丸で囲んだところです。ここをほじって・・・もとい、掃除してやることでエンジンがかかるようになりました。 終わったら元通り組み立てて動作を確認しておきます。 なお、曲がりなりにもキャブレターですのでスロットルスクリューとエアスクリューの調整を行う必要があるかもしれませんが、それはここでは触れません。 |
ご意見や情報がありましたらお知らせください。
ご記入いただいたお名前、メールアドレスは相互連絡のために使用するものであり、他用は致しません。